一体型PCは修理が難しい

お客様のプライバシー保護の為、事実と若干異なります。

「デスクトップパソコンが急に立ち上がらなくなったので見て欲しい」と初見様からご連絡です。
最近WindowsUpdateがらみで起動不可の案件が多いので気を引き締めて出動です!

お客様のPCは2台とも一体型の富士通製でESPRIMO FH90/A3とFH77/HDです。
2台共に電源オンすると修復を繰り返して結局起動不可です。
まずはFH90/A3で、手持ちの起動修復USBメモリから起動すると長時間の後に何とか起動しました。
が、動きがかなりもっさりしてますしタスクマネージャーからパフォーマンスを見るとHDDが100%張り付き状態です。
2016年モデルらしいのでHDDが限界にきてるようですが取り敢えずディスククリーンアップをして放置です。
FH77/HDの方はどの方法とっても起動せずでした。
『Ubuntu』の起動DVDから起動してHDD中身を確認すると無事に見えました。
USB外付けHDDにデータを移行して初期化を実行でお客様にご同意をいただきました。
しかし両機ともかなり時間がかかるようなので一旦お暇して翌日再訪問となりました。
再訪問するとFH90/A3は画面が真っ黒で起動してる様子がありません。
電源ボタンオンしても画面が直ぐブラックアウトします。キーボードから起動メディア選択を選んでも一瞬しか画面が出ずでBIOSも出ません。
モニター不具合かと外部モニターを繋ごうにもこの機種は外部映像端子がありません。
メイン基盤・電源ユニット・モニター・HDDのどれがおかしいのか切り分けがかなり困難です。
分解しようにも背部のネジを40本以上外す必要があり、お客様にご相談するとコストを考えてデータも必要ないのでそのままとなりました。
FH90/A3は無事データが移行出来ていましたが、こちらも内部HDDからの初期化が実行出来ません。
起動USBからは起動出来ますがここから初期化すると初期添付ソフトがなくなってしまいます。
こちらもお客様にご相談するとテレビ機能とか添付ソフトは使ってないんで素のWindowsでオッケーとの事です。
1時間程でWindows10がインストール完了しデスクトップ画面が表示されましたので逃がしておいたデータを移行。
記憶媒体がSSDではないので若干モタつきますがまだまだ十分使用可能です。

今回は残念ながら1台は復帰不可でした。
自所有機なら時間が掛かっても分解してあれこれ調べるのですが、お客様のですのでコストと時間の兼ね合いがあります。
もっと他に手がなかったのかと自問自答する案件となりました。
ご利用ありがとうございました。

明けましておめでとうございます

旧年中はありがとうございました。
本年もよろしくお願い致します。